日本に住んでいると、あまりなじみのない「チップ」という習慣ですが、海外では多くの国や地域で当然の習慣となっています。
チップについて知っておかないと、楽しい海外旅行でトラブルにあうかもしれません。
今回は海外旅行中にチップで困らないための11のポイントを解説します。
目次
チップで困らないためのポイント
ポイント1:チップとは
チップとは、レストランやホテルなどで、従業員から受けたサービスに対して、任意で支払う金銭のことです。
日本のようにチップが不要な国もあれば、アメリカのように従業員の給与の一部として扱われるところもあります。
また、同じ国の中でも大都市ではチップが必要だが、地方では不要な場合もあります。
ポイント2:チップは支払う必要があるのか
チップは必ずしも支払う義務はありませんが、支払わないとマナー違反とみなされる場合があります。
日本ではサービス料が上乗せされていることが多いため、チップの習慣は定着しませんでした。
海外では国や場所によって異なりますが、サービス料が料理や宿泊代に含まれていません。
また、従業員の給料の一部としてチップが扱われているので、従業員にとっては大事な収入源なのです。
ポイント3:チップは給与の一部
アメリカでは場所によりますが、チップは給与の一部として扱われます。
例えばウェイター、ウェイトレス、ドアマンといったチップを多く受け取る部署の従業員は、その分、給料が低く設定されています。
ポイント4:チップを支払らわないと店の外まで追いかけられることも
例えば、チップが当たり前のアメリカ・ニューヨークのレストランでは、支払わずに店を出ると、ウェイトレスやウェイターに追いかけられて、要求されることもあるそうです。
ポイント5:盗難防止に一役買う
海外ではホテルといえども、従業員が荷物を盗むことがあるようです。
その点、チップを渡しておけば、盗難にあう可能性を下げることができるかもしれません。
ポイント6:チップの習慣がある国の代表例
・アメリカ
・カナダ
・ヨーロッパ
・香港
・タイ
・エジプト
・メキシコなどの中南米
ポイント7:チップのいらない国の代表例
・韓国
・中国
・台湾
・オーストラリア
・シンガポール
ポイント8:チップが必要な場所の代表例
・レストラン(ウェイター、ウェイトレス)
・ホテル(ポーター、ルームメイド、ドアマン、コンシェルジュ等)
・タクシー
ポイント9:チップが不要な場所の代表例
・ファーストフード店
・セルフサービスのレストランやカフェ
・スーパーマーケットやドラッグストアなどの物販店
・バスなどの公共交通機関
・ツアーデスク
・フードコート
ポイント10:場所別のチップの目安
・レストラン:お会計の10~15%
・ホテル:一般的に1ドル(約100円)くらい
・タクシー:お会計の10~15%
ポイント11:場所別のチップの渡し方
レストラン
一般的に注文を取りにきたウェイター&ウェイトレスが自分の席を最後まで担当します。
食事が済んで店を出たい場合は、担当のウェイター&ウェイトレスに「Check please(チェックプリーズ)」とお会計をお願いしましょう。
お会計にサービス料が含まれている場合は、チップを支払う必要はありませんので、伝票をよく確認しましょう。
お会計を現金で支払う場合は、おつりを受け取った後、10~15%を目安に計算したチップをテーブルに置いて店を出ます。
お会計にチップを含めていた場合は、「Keep the change(キープ ザ チェンジ)」と、おつりはとっておいてくださいと伝えましょう。
クレジットカードで支払う場合は、サインのレシートにチップの金額を記載する欄があるので、そこに記入してください。
ハイクラスな海外のレストランには、トイレにメイドがいて、ペーパータオルを渡してくれるところもありますので、1ドルほどを持ってから席を立つことをおすすめします。
ホテル
ポーターには荷物を持ってくれたお礼に1ドルを。
荷物が多かったり重かったりする場合は、もう数ドルをプラスで渡すのもいいかもしれません。
タクシーを呼んでくれたドアマンにも1ドルを目安にチップを支払います。
ルームメイドには綺麗にしてくれたお礼として、ベッド1台につき1ドルを枕元に置いておきましょう。
その際は、高級ホテルだと、ただ置くだけだと受け取ってくれないかもしれないので、「Thank you!(サンキュー)」と一言メモを置いていくといいかもしれません。
タクシー
タクシーの場合もチップ込で支払った場合は、「Keep the change(キープ ザ チェンジ)」と、おつりはとっておいてくださいと伝えましょう。
チップ込でない場合は、おつりを受け取ってから10~15%を目安に支払いましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
今回は海外旅行中にチップで困らないための11のポイントを解説しました。
アメリカ・ニューヨークなどではチップ廃止の動きが出てきてますが、まだまだ支払うのが当たり前の場所は多いです。
トラブルにあわないようにチップのことをちゃんと理解して、楽しい海外旅行を!