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お金

葬儀にかかる費用はいくら?知っておきたい重要な5つのこと

葬儀費用

ご家族が亡くなったときに執り行う葬儀について、十分な準備はできていますか?
いざというときに、急にお金は準備出来ないですし、事前知識がなければ後悔する葬儀になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、今回は葬儀にかかる費用について解説いたします。

葬儀費用の全国平均は?

日本消費者協会の調査によると葬儀費用の全国平均は約200万円だそうです。
もちろん葬儀の形式や規模、地方の慣習などによって費用に差が出ますし、葬儀に出席する人数によっても費用が変わってきます。
あくまでも目安として認識しておくといいでしょう。

葬儀の三大費用とは?

葬儀の費用は大きく分けて3つに分類することができます。
それは「葬儀一式費用」「飲食接待費用」「寺院費用」の3つです。
中でも「葬儀一式費用」は3つの内、一番大きく費用全体の5割ほどを占めます。
「飲食接待費用」と「寺院費用」はそれぞれ費用全体の2~3割ほどです。

葬儀一式費用とは?

「葬儀一式費用」とは、病院などへの遺体のお迎えや搬送に始まり、通夜、お葬式、告別式、火葬と続く葬儀を執り行うために必ず必要になるものが含まれています。
「葬儀一式費用」は全体費用の約半分をしめるので
葬儀社との打ち合わせ時は見積りをしっかりと確認しましょう。

飲食接待費用とは?

「飲食接待費用」とは、通夜、告別式の際にふるまう接待料理と返礼品の費用のことです。
日本消費者協会の調査によると全国平均で約50~60万円ほどです。
人数や内容によって増減しますが、全体費用の約2~3割を占めます。

寺院費用とは?

「寺院費用」とはお坊さんに払う謝礼のことで「読経料」「戒名料」「お車代」「お食事代」などが含まれております。
日本消費者協会の調査によると全国平均で60~70万円ほどです。
「寺院費用」は宗派や協会によって大きく異なります。
明確に提示している寺院があればお気持ちと言われる寺院もあります。
基本的には直接、寺院へ確認するのが確実です。

寺院費用の詳細

読経料とは?

「読経料」というのは、通夜、葬儀、告別式の際にお坊さんにお経をあげてもらうときのお布施のことです。
寄付という形なので金額設定があいまいな場合が多いです。

相場は一般的に15万円ほどです。

戒名料とは?

「戒名料」とは亡くなった人に戒名という仏様としての名前をつける際の費用です。
戒名がないとお墓に納骨させてもらえないので、「手元供養」以外では必ず必要になります。
料金は戒名ランクによって異なりますが、約5万円~30万円ほどです。
宗派、文字数、ランクによって相場が異なりますが、中には100万円以上の戒名もあります。

お車代とは?

「お車代」とはお坊さんの斎場や火葬場までの移動費として渡すお布施のことです。
距離によって異なりますが、約5千円~1万円ほどが一般的です。

お食事代とは?

「お食事代」とはお坊さんが葬儀の際に遺族と一緒に食事をとらない場合に渡すお布施のことです。
予めお坊さんに会食に参加するか確認しておくといいでしょう。

葬儀費用で気をつけるポイント

事前見積りと実際の請求額が異なることが多い

これは葬儀の現場では日常茶飯事なのですが、葬儀というのは商品ではなく、葬儀というコトを運営するので、実際にかかる費用はフタを開けてみないとわからないからです。

とはいうものの、中にはそれを逆手にとって値段を上乗せする悪徳業者もいます。
だまされないためにも、見積もりと実際の費用が大きく異なることがないよう以下のことをしておきましょう。

事前に複数の葬儀社に見積りを取る

葬儀社によって値段が異なりますし、見積りに含まれる項目に差があります。
比較対象があるだけで相場が見えてくると思いますので、複数社に見積りをとりましょう。

詳細な見積りを送ってもらう

ざっくりとした金額ではなく、しっかり項目が詳細に記載された見積りを送ってもらうようにしましょう。
良心的な葬儀会社は、個別の品目と価格がちゃんと記載された見積りを作成してくれます。
見積りの段階で、ちゃんとしたものを作成してくれない葬儀社は信用しないほうがいいでしょう。

見積りの中に何が含まれているか確認をする

見積りの中に葬儀のどこまでが含まれているかよく確認しましょう。
いざ葬儀が始まってから色々追加されて、最終的に請求される費用が高額になることを防ぐことができます。

特に格安葬儀を売り文句にしている葬儀社の見積りは一見お得に見えますが、色んな項目を追加オプションとしている場合が多いので注意しましょう。

また消費者を惑わす言葉として「実費」や「立替」など独特の言葉を使う場合があるので
結局、自分がいくら払う必要があるのか、しっかりと確認しましょう。

おかしいと感じたらしっかりと言う

葬儀社も利益を得るために活動しているため、ある程度のセールストークがあるのはしょうがないことです。
しかし世間体や一生に一度しかないというフレーズで高価格のプランをしつこく勧めてくる担当者もいます。
その際に、担当者の言うがままに決めてしまうのはだめです。
後悔しないよう、しっかりその場で言うようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

もう一度振り返ると

要点まとめ

・葬儀費用の全国平均は約200万円
・葬儀費用は大きく3つに分かれる
・「葬儀一式費用」は葬儀費用全体の約5割を占める
・「飲食接待費用」は葬儀費用全体の約2~3割を占め、参加人数によって変動する
・「寺院費用」は葬儀費用全体の約2~3割を占め、金額が明確に提示されていない場合があるので、直接寺院へ確認するのが確実
・事前見積りと実際請求額には差があることを認識する
・事前に複数の葬儀社に見積りをとる方がいい
・見積りの際は詳細なものを送ってもらう
・見積りに何が含まれているしっかり確認する
・見積りや打ち合わせでおかしいと感じたら臆さず言う

一生に一度しかない葬儀ですから、終わってから後悔しないように納得のいく形にできるよう、事前に準備するようにしましょう。