財政不安を払拭するため、1989年にスタートした消費税。当初は3%でしたが1997年に5%、2014年に8%へ増税されました。
そして過去2回にわたって延期されていた10%への増税ですが,
2019年10月には予定通り実施される見通しです。
消費税の増税は買い物や外食、日々の私たちの生活へ影響を与えるため、ちゃんと理解しておきたいですね。
そこで今回は、増税前に知っておきたい7つのポイントを解説します。
目次
増税前に知っておきたいポイント
ポイント1:増税の理由は社会保障を充実させるため
総務省の調査によると、日本は65歳以上の人口の割合が27.3%(平成28年9月時点)を占めている高齢化社会です。
現役世代の人口は減少している中で、社会保障の財源を確保するために消費税が増税されます。
日本は今、消費税を増税しなければ、現在と同水準の社会保障を継続できない状態なのです。
ではなぜ、所得税や法人税などの引き上げではなく、消費税なのでしょうか。
それは特定の世代や人に負担が集中せず、国民みんなで公平に負担する消費税が財源確保の手段として最も適切であると考えられているからです。
ポイント2:飲食料品や新聞は軽減税率を適用し例外的に8%に据え置かれる
軽減税率とは、特定の商品に限って税率が軽くなる制度です。
軽減税率の対象は主に以下のとおりです。
・外食と酒類を除く飲食料品
・テイクアウトや出前
・定期購読する新聞
ポイント3:ハンバーガーショップや牛丼屋のテイクアウトは税率8%
ハンバーガーショップや牛丼屋では店の中で食べる(イートイン)ことも、商品を持って帰る(テイクアウト)こともできますが、軽減税率の対象となるのはテイクアウトの場合のみです。
また、宅配ピザなどの出前は外食に該当しないため、同じく軽減税率の対象です。
ポイント4:アルコールは消費税10%
アルコールは軽減税率の対象外なので、イートインやテイクアウト関係なく消費税10%のままです。
例えば、料理とアルコールのセット商品をテイクアウトした場合、料理は軽減税率が適用され消費税8%ですが、アルコールは10%となります。
ポイント5:電化製品や宝石類、衣類などは増税前に買った方がいいかも
電化製品や宝石類、衣類など、もともと買う予定だったものや高額なものについては、増税前に購入した方がお得でしょう。
例えば、50万円のテレビを買う際の消費税は、今なら8%なので4万円ですが、増税後は5万円と「1万円」も差がでてきます。
ただし、必要でないものを慌てて買わないように注意しましょう。
ポイント6:食料品は増税前に買わなくてもいいかも
食料品は軽減税率の対象となるため、急いで買う必要はないでしょう。
ただし、増税後は商品の価格自体が上がる可能性はあります。
ポイント7:車や住宅の購入は要検討
車や住宅は増税前に無理して購入する必要はないでしょう。
なぜなら、車や住宅などの高額なものは増税の際に給付金や優遇措置が設けられる予定があるからです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
今回は消費税の増税前に知っておきたい7つのポイントを解説しました。
もういちど振り返ると
ポイント1:増税の理由は社会保障を充実させるため
ポイント2:飲食料品や新聞は軽減税率を適用し例外的に8%に据え置かれる
ポイント3:ハンバーガーショップや牛丼屋のテイクアウトは税率8%
ポイント4:アルコールは消費税10%
ポイント5:電化製品や宝石類、衣類などは増税前に買った方がいいかも
ポイント6:食料品は増税前に買わなくてもいいかも
ポイント7:車や住宅の購入は要検討
日本の社会保障を継続するために増税される消費税ですが、軽減税率や各種給付金、また優遇措置も設けられる予定なので、しっかりと見極めて買い物するようにしてください。