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高齢者講習とは?高齢運転者の事故と免許返納の8つのメリット

高齢者運転

都内では高齢運転者による交通事故の割合が年々増加していますが、2018年には75歳以上のドライバー約29万人が運転免許を返納したと報告されてます。

高齢運転者には免許の更新時に高齢者講習の受講が義務付けられており、自主的に運転免許証を返納する人にはさまざまな特典が用意されています。

今回は高齢者講習、高齢運転者の事故と免許返納の8つのメリットについて解説します。

高齢者講習とは

高齢者講習とは70歳以上の人が免許を更新する際に必要な講習です。

70~74歳の人たちは2時間の講義を受け、75歳以上の人たちは講義の前に「認知機能検査」を受けます。

これらの講習や検査を受けて運転免許が更新となりますが、結果によっては運転免許の更新ができません。

高齢運転者による事故

警視庁の調査によると全国の交通事故件数は毎年減っているものの、65歳以上の高齢運転者が交通事故を起こす割合は年々増えています。

原因として日本社会全体の高齢化により、認知機能が低下した高齢者による運転が増えていることが考えられます。

地方では電車やバスなどの公共交通機関の廃止が相次ぎ、移動手段が自家用車に限られる状態になってきたのも要因の1つです。

高齢運転者の交通事故発生の原因

高齢運転者による交通事故の人的要因として、最も多いのが約80%を占める脇見や考え事などの「発見の遅れ」が挙げられます。

高齢運転者は安全運転を心掛けているつもりでも、客観的にみると安全運転とはいえない場合があります。

その理由として個人差はありますが

・注意力が低下している

・集中力が低下している

・判断能力が低下している

等が考えられます。

日本老年医学会の会合では、65歳以上の男性運転者で約6割以上が中程度の認知障害を抱えていることが報告されています。

運転免許証を返納する8つのメリット

今、自主的に運転免許を返納する人には以下のようにさまざまな特典があります。

・更新不要の身分証明書(運転経歴証明書)

・バス、鉄道の利用が半額または無料

・タクシー料金の10%割引

・引っ越し料金の割引

・家具、家電の購入費用の割引

・商店街での日用品の購入費用の割引

・温泉や旅館、ホテル、テーマパークの料金の割引

・銀行金利の上乗せ

運転免許証を返納すると更新不要で一生涯使える公的な身分証明書を発行し、受け取ることができます。

また、自治体や都道府県により異なりますが、運転経歴証明書を提示すると公共交通機関やお店で料金の値引きを受けることができます。

東京都での特典一覧(一部掲載)

・帝国ホテル東京:直営レストラン、バーラウンジにて10%割引

・三越伊勢丹:自宅への配送が無料

・高島屋:自宅への配送が無料

・イオン:配達が100円から300円で利用可能

・はとバス:定期観光のコース料金5%割引

・明治座:入場券代10%割引

・シェフグルメカード:全国共通食事券1枚500円を485円で販売

・「庄や」「やるき茶屋」「日本海庄や」:ソフトドリンク1杯サービス

※ご紹介した特典はあくまで一例なので詳細な情報は下記リンクをご覧ください。

警視庁_特典詳細

運転免許返納の手続き方法

運転免許証の返納は何歳からでも行うことができます。

手続き場所

運転免許証の返納は

・管轄地域の警察署

・運転免許センター

で行うことができます。

受付時間

基本的に平日の午前8時30分から午後5時15分まで受付しています。

運転免許センターの受付は午後4時までの場合があるので注意してください。

持ち物

・運転免許証

・認印

・交付申請料1000円

・申請用写真1枚(3×2.4㎝)

終わりに

いかがでしたでしょうか。

今回は高齢者講習、高齢運転者の事故と免許返納の8つのメリットについて解説しました。

自分が交通事故の加害者にならないためにも衰えを感じたら、運転免許証の自主返納を選択肢の1つに考えてみてはいかがでしょうか。