運動不足の解消や健康増進に効果があり、四季折々の景色を楽しむことができる登山。
老若男女問わず人気があり、これから始めるという方も多いと思います。
そこで今回は、そんな登山をする上で知っておきたい8つのマナーを解説します。
目次
①登山道で会った人には挨拶をする
登山道で人とすれちがうときは「こんにちは」とお互いが気持ちよく挨拶するのが山のマナーです。
挨拶を交わすことにより、黙ってすれちがうより相手の印象に残りやすく、万が一、遭難してしまったときでも捜索の手がかりになりやすいという意味もあります。
また、挨拶は登る人から声をかける方がよいとされています。
なぜなら、登る人の方が体力的にきつい場合が多く、挨拶をしたくても息が切れて声がでないことがあるからです。
下る人は登る人に挨拶を強いらないように、挨拶がなければ軽い会釈で済ませるのがいいでしょう。
②登山で出たゴミは全て家まで持ち帰る
最近では「来たときよりも美しく」を合言葉に、山中で見かけたゴミを拾って持ち帰る方も増えてきましたが、まだまだゴミを山に捨てる方がいるのも事実です。
また、下山地の駅やサービスエリアで登山で出たゴミを捨てる方もいますが、原則、公共のゴミ捨て場にはその場所を利用するときに出たゴミ以外は捨てないのがルールです。
③登山は原則、登る人が優先
一般的に登山では登りが優先というマナーがあり、これは狭い登山道ですれちがうときは、下る人が登る人に道を譲るというものです。
下る人に比べると登る人の方が体力的にきついので、ペースを乱さないようにという配慮から生まれたと言われ、また、視野が広く状況を把握できる下る人が退避コントロールすべきという理由があります。
もちろん道を譲られた際は「ありがとうございます」とお礼を言うのを忘れないようにしましょう。
④登山道からはみ出ない
山には貴重な高山植物が自生していて、登山道を外れて歩くことで、そのような植物を踏み荒らすことに繋がるので、登山道からはみ出ないように注意しましょう。
雨が降ったときは登山道がぬかるんでいることも多く、それを避けるために道を外れて歩く人がいます。
また、休憩場所の確保や写真撮影のために故意に登山道から外れる人も。
美しい山岳風景を守るためにも、登山道からはみ出ないことを意識する必要があります。
⑤山小屋では必要以上の音を立てない
最近では個室のある山小屋もありますが、一般的には大勢で雑魚寝するところが多いです。
そのため、山小屋では他の人の迷惑にならないように、必要以上の音を立てないことを意識しましょう。
⑥山小屋宿泊では出発日の前日の内に荷物を整理しとく
早朝に出発するときも静かに準備するようにこころがけましょう。
個人差はありますが、ビニール袋のカサカサ音を気にする人もいるので、なるべく前日中に荷物を整理しておくべきでしょう。
⑦山中のトイレのルールを守る
山小屋に限らず、山中のトイレは場所ごとに異なった決まりがある場合が多く注意が必要です。
上下水道が整備されていない山小屋のトイレは維持管理に多大な労力と費用がかかっていることを知る必要があるでしょう。
トイレの利用にチップが必要な山小屋もあるので、小銭を1000円ほど持っていくと安心です。
⑧山小屋での洗顔や歯磨きは水のみ使う
石鹸などを使うと排水が環境に悪影響を与えてしまうので、不便ですが水のみで洗顔や歯磨きは済ませましょう。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
今回は登山をする上で知っておきたい8つのマナーを解説しました。
もういちど振り返ると
①登山道で会った人には挨拶をする
②登山で出たゴミは全て家まで持ち帰る
③登山は原則、登る人が優先
④登山道からはみ出ない
⑤山小屋では必要以上の音を立てない
⑥山小屋宿泊では出発日の前日の内に荷物を整理しとく
⑦山中のトイレのルールを守る
⑧山小屋での洗顔や歯磨きは水のみ使う
みんながルールを守ることにより自然環境が守られ、美しい景色を未来へ残すことができます。
山でのマナーを意識して登山を楽しみましょう!